おへんどさん12日目 (土佐路2日目)
9月26日
おへんどさん12日目
土佐路2日目
『民宿うらしま』の朝食
26番 金剛頂寺へは、この様な道を登って行く。
昨日から空気が入れ替わったような気がする。
日中、シャツが含む汗の量が少なくなった。脱水して洗濯物を干す前くらいだろうか?
それ以前は、手でも絞れるほどだった。
夕べは民宿の薄い布団では間に合わなかった。
金剛頂寺に40分ほどで到着した。7時30分。
何やら良い詩が書かれていそうな石碑があった。丁度、通りががったお寺の方に読んでもらった。ラッキー。
法性(ほっしょう)の室戸といえど
わがすめば
有為(うい)の波風よせぬ日ぞなき
室戸では江戸時代に藩から特別に許されて鯨漁が行われていた。大いに潤ったようだ。(小説ジョン・マンにその様に書いてあった。)
この供養塔は、その時代のものでは無いが、命を大切に思う心は昔も今も変わらないのだと思う。
9時05分、山を下るのに1時間30分ほど掛かったようだ。登りより時間が掛かった。また、迷ったりしたからね。
11時。 吉良川の町並みという看板が目に入った。
町の人が居たので聞くことが出来た。「土佐備長炭」の積み出し港として栄えたとのこと。
漆喰を使った白壁の古い家屋が大切に保存されている町並みなのだ。
残念ながら写真を撮るのを忘れて見とれてしまった。この様な出会いがとても嬉
しい。
下の写真は、奈半利駅近く。ここにも古い家屋が保存されているようであった。
15時50分、この頃は、足の豆が痛いのと疲れでヘトヘトになって歩いていた。
足の親指の付け根にマメが出来ていたので糸を通してみた。水が出れば楽になるのだ。昨日少し一緒に歩いた方が言っていた。糸を通す方法は旧日本軍の時代からなんだと。しばかれながら歩いたんだろうな。気持ちや痛みを少しは共有出来ると思う。
人差し指とは、言わないだろうがそこにも。
小指には数日前の糸が残っている。良く成ったと思っていたが水脹れがあるので、これから糸を通す。
26番 金剛頂寺から27番 神峰寺(こうのみねじ)約28km 徒歩約8時間30分。 と書いてある。
麓の宿、『民宿とうの浜』に素泊まりをする。ここまで26番 金剛頂寺から28.5km歩くことが出来た。
累計では285.5km
昨日は、午前中5時間弱で10kmしか歩けませんでした。昼寝をした後の5時間弱では、18km歩けました。
小走りで行くと痛みが和らぎ距離も稼げることに気がついたのです。
本日の支出
お参り1,000円
ちらし寿司 280円
飲み物 240円
銀行引き出し手数料
220円
スーパーで夕食の買い出し
1,674円
民宿とうの浜 素泊まり
4,000円
合計 7,414円
おへんどさん11日目 土佐路1日目
9月25日
おへんどさん11日目
土佐路 1日目
むろと廃校水族館
昨日午前中に土佐路へ入っている。
これから土佐の国『修行の道場』が始まります。
なんか、『帰ってきたぜよ。』という気分で気が緩みがちだが、引き締めて行きたいと思う。
『民宿ロッジおざき』さん、ありがとうございました。
綺麗なお宿でした。
女将さんも綺麗な方でした。
洗濯物は、お接待させて頂きますと言って下さいました。
ありがとうございます。
これから土佐の国『修行の道場』が始まります。
どこかの宗教団体のように、『修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!』と唱えながら行くことはしない。
代わりに南無大師遍照金剛!南無大師遍照金剛!南無大師遍照金剛!と唱えながら行くことにしようかな。
気になって写真を撮ってみた。
きっと、あの岩は『夫婦岩』だと覚った。
歩いていて美しいなと感じたので写真をパチリ。
今日は、お参りの前に行ってみたい所がある。『むろと廃校水族館』と『室戸世界ジオパークセンター』むろと廃校水族館は、入場料600円
室戸世界ジオパークセンター 無料
久しぶりに充実したランチを食べた。
これ迄は、おにぎり1個とかだったから。たくさん食べると歩きに支障を来すと心配してたから。
ランチ サービス定食 1,000円
少し離れた場所にも
御厨人窟(みくろど)
弘法大師修行之処
『へんろころがし』ではないが急斜面を登って行く。
24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)
23番札所 津照寺(しんしょうじ)
本日の支出 9,200円なり
ランチ サービス定食 1,000円
民宿浦島 6,000円
ビール 1,200円
お参り2ヵ所 1,000円
歩けた距離 25.18km 累計258km
民宿ロッジおざき 7時出発
24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)
23番札所 津照寺(しんしょうじ)
民宿うらしま 18時着(11時間)
まで25.18km 累計258km
これ迄の10日間で支出した額と歩けた距離。
https://youtu.be/v1HNDEIWKZU
支出額
0日目 10,277円
一日目 27,080円
2日目 12,303円
3日目 8,119円
4日目 8,200円
5日目 8,910円
6日目 3,429円
7日目 11,310円
8日目 10,733円
9日目 13,000円
10日目 5,837円
合計 119,198円
歩いた距離
一日目 28,64km
2日目 27 km 55,64km
3日目 0km
4日目 17,5km 73,14km
5日目 26km 99,14km
6日目 30,68km 129,82km
7日目 18km 147,82km
8日目 34km 181,82km
9日目 29km 210,82km
10日目 32km 232,82km
一日歩けた距離 累計
おへんどさん10日目
次の24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)まで49kmある。
明日の昼頃の到着となるだろう。
朝食を食べたら直ぐに出発。
建設会社が使わせて繰れている。
ふれあいの宿 遊遊NASAから3.4kmの地点に休憩所
セブンイレブン宍喰 5.8km 8時20分
ふれあいの宿 遊遊NASAから県境まで丁度8キロ
638mの長いトンネルを抜けると、そこは高知県東洋町だった。
海の駅 東洋町 宿から9.5km 9時45分
小指が痛くなってきた。
誰かに噛まれたのだろうか?
『あなたが噛んだ小指が痛い』なんてね。by(伊藤ゆかり)
伏越(ふしごえ)の万葉歌碑
伏越ノ鼻の国道わきにある。万葉集にある歌の記念碑「ふしこえゆ・ゆかましものを・まもらひに・うちぬらさへぬ・なみよまずして」とある。この伏越こそ万葉集に歌われた「ふしごえ」であると、碑の裏面に刻まれている。
とネットに出ている。
万葉集は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された、現存するわが国最古の歌集。
これも、ネット。
私には難しいが、その時代には既に高い文化が存在していたのだろう。
ゴロゴロ休憩所 12時20分着
遊遊から17km
室戸市 遊遊から23km
本日歩けた距離は、32kmでした。
6時43分に出発して、18時08分に到着
11時間35分歩きました。
途中、昼寝もしました。
本日の支出
買い物1,837円
宿代 4,000円
合計 5,837円
以下の内容をYouTubeにしようと思ったが、詰まらないので止めました。
音声の調整も上手くいかなかったし。
喋るのは難しいよね。
『おへんどさん』について。
今日は、歩きながら改めて『おへんどさん』について想いを巡らしてみた。
私は、これまで四国では、四国八十八か所を巡礼する人達を『おへんどさん』と云うもんだと思っていた。
歩いてみて、それは違うんだと云うことを肌で感じてきたのだ。
へんど(辺土)とは、どこにも表示されないのだ。
代わりに、へんろ道やへんろ休憩所、へんろ宿、などである。
辺土(へんど)と遍路(へんろ)、明らかに読み方も意味の違う。
辺土とは、辺地と同じ意味をもつ。
『おへんどさん』は、辺地を白装束(死装束)物乞いをしながら漂泊する者を指すのだろ。
昔は四国八十八か所の道から遠く外れた四国山中の村にも『おへんどさん』の歩いた話を多く聞いた。
私の子供の頃の記憶を辿ると、『おへんどさん』には大きく二種類存在していたように想う。
一つは、『単なるおへんどさん』。多くは、こういった人達だったと想う。
もう一つは、『一目置かれているへんど』良く解らないが霊的、知的、人格的に優れた面を持っていたのかも知れない。
なぜなら、自分の子供の名前を付けてもらった等の話を聞いた記憶があるからである。
おへんどさんは、四国八十八か所を巡礼することにこだわらず神社や寺を巡って、そこで寝泊まりをしていた人々かも知れない。
一方、お遍路さんは、四国八十八か所を宿に泊まりながら巡礼することを目的としているのではないだろうか。
双方に共通している事は、白装束だろ。
いつでも浄土へ行く意思を示そうとしていること。
そして、旅の途中で死ぬことに成れば、持っている杖は自分の墓標と成った。
四国全土に『おへんどさん』を支える文化があったことは確かだと思う。
また、四国を死国と謂われたこととも関係があるのかも知れない。
この事については、今後、訂正や修正を加えていきたいと思っている。
おへんどさん9日目
9月23日おへんどさん9日目
昨日の薬王寺で『発心の道場』の御参りは終わった。
高知県との境の町までは35km程ある。
この先、室戸岬にある24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)
まで約80km
徒歩約22時間2~3日間をかけて
と書かれている。
今日は、疲れを感じるので頑張れそうもない。
頑張らない一日にしようと思っている。
お接待を受けました。
牟岐(むぎ)という所のセブン・イレブンです。
室戸の手前約64kmの地点です。
年の頃は、80歳位の品の良いおばあ様でした。
『お接待させて下さい。』と言って500円玉を差し出して下さいました。
こういう時は、断らずに頂いて、納札をお渡しするのが流儀とガイドブックに書いていたのを思い出した。
納札をお渡しするのを忘れていたので、おばあ様が押して来られた手押し車(シルバー・カーにそっと挟んでその場を去りました。
納札の裏には『ご健康をお祈りしています。』と書きましたよ。
5時間歩いて16kmかぁ~
今日の宿
小指に水脹れが出来ました。
4日目に泊まった『すだち庵』のマスターが糸を通しておくと良いと教えてくれたのでやってみた。良さそうだ。
今日歩けた距離 29km
頑張らないつもりだったんだけど、結局、休憩しながらも9時間歩いてる。
それでも、29km。
平均時速3km。これが私の実力だと思う。
本日の支出
買い物2,000円
ふれあいの宿遊遊NASA
宿泊代8,800円
ビール1,200円
入湯税150円
小計 10,150円
合計 12,150
おへんどさん8日目
9月22日
おへんどさん8日目
『道の宿そわか』さんお世話に成りました。
朝早く立ちますから朝食は要りません。と言ったら夕食の時にラップに包んだ、おにぎりを二つくれました。
ありがとうございました。
今朝は、4時46分に宿を出た。
外はまだ暗いです。
日の出は、5時51分。
出た時は霧雨模様だったが晴れ間がみえてきました。
5時55分
22番 平等寺まで約12km。
徒歩約4時間。
8時半までに着きたい。
道の駅わじき
宿から、6.9km 1時間50分掛かりました。
途中、ローソンでアイス・コーヒー飲んだけどね。
平等寺まで半分来れたようだ。
平等寺に到着8時30分
ここまでは順調に来られている。
その先わ23番 薬王寺までは約21km。徒歩で約6時間。15時位までに着けるかな?
薬王寺到着15時24分
大きなお寺です。
昨日取れた歯を被せていた所が舌の側面を傷つけて痛いのだ。
抜いてもらいたいと思って歯医者に行ったら痛く無いように尖った部分を丸く削ってくれた。
これで安心して『おへんどさん』を続けられそうです。
本日歩けた距離 約34km
本日の支出
前日のビール代1,200円
お茶160円
ローソンコーヒー180円
食品324円+278円+1261円
歯医者1830円
宿代4500円
お参り2ヶ所1000円
合計10733円
おへんどさん7日目
9月21日
おへんどさん7日目
今日は、また『へんろころがし第二弾』が待ち受けているらしい。指にデーピンクして向かおうと思っている。
昨夜は、快適に寝られました。なぜか、ダンゴムシか数匹寝床の周りをウロウロしてたのが気になった。
5時10分頃の空
7時10分鶴林寺への登山口からスタート
鶴林寺の山門が見えて来たのが、8時44分 3km登るのに約1時間30分
鶴林寺から太龍寺へ向かったのが9時15分
太龍寺の山門が見えて来たのが12時56分 3時間40分が経過している。
鶴林寺の方が4時間位で着けますよと言っていた。
この時点でもう体が動けなく成っている。
本堂に着けたのは、更に35分後の13時31分
この時点で体力も気力も限界。
太龍寺からロープウェイで下った所にある、『道の宿そわか』の予約をした。
今日歩けた距離は、18kmでした。
夕食食べていたら被せていた歯が取れました。
支出額
お賽銭など 1,000円
ローソンで310円
郵便局から送料1,080円
宿代 7,500円
洗濯代1,000円
合計 11,310円